ここ数か月NBA界隈を大いに盛り上げているベン・シモンズだが、シュートが全く入らないだけで他の能力はNBA屈指とされている。
先日発表された例年話題になるESPNのプレイヤーランキングでは全体28位にランクインし、昨季自身4度目のシーズントリプルダブルを達成したラッセル・ウェストブルックの一つ上に位置しているほど。まだ能力のある選手として評価されているのだ。
このシモンズがウェストブルック寄りの良い選手であるというランキングについて、コラムニストでありお馴染みのスキップ・ベイレスは納得した上で以下のようにコメント。Fadeaway Worldが伝えている。
ラッセル・ウェストブルックは勝利できるバスケットボールプレイヤーという点において常にとてつもなく過大評価されている。ケビン・デュラントが最終的に「もう耐えられない。俺はリングを獲得するためにほかのチームへ行く」ってなってウォリアーズに移籍したのが全てを物語ってる。ベン・シモンズは常に勝利できるバスケットボールプレイヤーという点において過小評価されている。なぜなら彼はボックススコアが微妙でも他の点で多くのことが出来るからね。
両者は共にオールラウンダーな選手でありシュートが得意ではないという点で共通しており、昨季プレイオフファーストラウンドで対戦。ただその時はラッセル・ウェストブルックが足首の負傷で離脱するなどし、シクサーズがウィザーズを4勝1敗で退けている。
スタッツを比較すると圧倒的にウェストブルックに分があるが、サンダーではケビン・デュラントがウォリアーズに加入して以降は3シーズン連続でファーストラウンド敗退に終わっていた。一方のシモンズは怪我で出場しなかった19-20シーズン以外を除く3シーズンすべてでファーストラウンドを突破しているのだ。
そのためディフェンス力がある事からより勝利に貢献できる能力があるのはシモンズかもしれないが、昨季のプレイオフのシモンズは悲惨以外の何物でもなく、さらにはオフシーズンの身勝手ともいえる数々の行動によりどんどんと評価が下がっている状態にある。
ラッセル・ウェストブルックはドラフト前にトレードでロサンゼルス・レイカーズに加入しタイトル獲得のチャンスを手にした一方、シモンズは数か月前にはサクラメント・キングスやミネソタ・ティンバーウルブズとのトレード交渉が進んでいるとのニュースがあったがここ数週間はクソどうでもいい薄いニュースばかりであり、状況が進展していないのは明らか。
トレードはビジネスの一つであり選手の能力以外の要素も絡んでくるとは言え、もうすぐ始まるトレーニングキャンプでも彼の処遇が決まらないのであれば、非常に厳しい状況に追い込まれるのは間違いない。果たしてのこの問題はいつ解決するだろうか。