ここ数年イースタンカンファレンスの強豪だったボストン・セルティックスだが、勝率5割に終わった昨季に引き続き今季もここまで11勝10敗と不調に喘いでいる。
特にルーキー契約が終了し今季から5年総額1億6300万ドルのマックス契約1年目を過ごしているジェイソン・テイタムの調子が上がらずファンから大きな批判を浴びている訳だが、そのテイタムがかなり不名誉な記録を残してしまった模様。
StatMuseによれば、ショットクロックがルールとして導入された1954年以降、平均20本以上のアテンプト数を記録しながらFG成功率が40%以下なのは史上5人しかおらず、テイタムが6人目だという。
Jayson Tatum shot 2-16 tonight.
He is 8th in the league in made shots despite being 1st in attempts.
Tatum is shooting 39.5% on 21.8 attempts per game — only 5 players have shot below 40% on 20+ attempts per game in a whole season since the shot clock era (1954). pic.twitter.com/08AjNjUdmE
— StatMuse (@statmuse) November 29, 2021
テイタムの現在のFG成功率は39.5%。平均アテンプト数はレナード無きクリッパーズをほぼ独力で牽引しているポール・ジョージに次ぐリーグ2位だが、平均成功数になるとリーグ15位にまで下がってしまうほど。また3ポイント成功率も31.6%と1試合8本以上打っている選手の中ではジョーダン・クラークソンの29.9%に次ぐリーグ2番目に悪い数字となっており、効率性で酷いパフォーマンスを披露してしまっている。
昨季は平均26.4得点を記録しプレイオフでWエースの一人であるジェイレン・ブランを欠いた状態のチームを一人で牽引し5試合で平均30.6得点を記録するなどリーグ屈指のスコアラーの一人として成長したが、今季はここまでFG成功率3ポイント成功率フリースロー成功率の全てがキャリアワーストと、シュートタッチを掴むことが全くできていない。
開幕前には長年チームのフロントオフィスの中心として働いていたダニー・エインジが退任しドラフト時からテイタムを指揮してきたブラッド・スティーブンスがHCを離れ球団社長に就任するなど指揮系統の変更があったセルティックスだが、新しくHCに就任したイメ・ウドカはテイタムとジェイレン・ブラウンのスコアリングを重視し二人のアイソレーションを中心とした戦い方を取っているため、彼らの調子次第でチームに大きな影響が出てしまう場面が続いている。
そのためテイタムには一刻も早く調子を取り戻してもらいたいところだが、ここからどこまで巻き返せるだろうか。