序盤から圧倒的な成績を残しイースタンカンファレンスの首位争いをリードしていたシカゴ・ブルズだが、負傷による離脱者が増えた影響によりここ数週間で一気に成績を落とし首位から陥落した。
日本時間2月7日行われたフィラデルフィア・シクサーズ戦ではザック・ラビーン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソという主力を欠いた状態で戦い、イースト上位のライバルに敗戦。ここ10試合で5勝5敗となり、苦しい台所事情がチームの成績に大きな影響を与えている。
だがこの試合両チームハイとなる45得点を記録したデマー・デローザンによれば、負傷者の多さを心配する必要はないという。彼の以下のコメントをESPNが伝えている。
俺たちはロンゾ・ボールというリーグトップクラスのポイントガードを、アレックス・カルーソというリーグトップクラスのディフェンダーを、パトリック・ウィリアムズというリーグトップクラスのヤングスターを欠いている。彼らは今居ないが、もし復帰すればすぐにチームは復調するだろう。
心配したり強調する必要はない。彼らは正しい場所に居て、どのチームも欲しがる選手達だ。彼らが復帰すれば、俺達は調子を上げるだろうね。
膝の負傷により離脱しているロンゾ・ボールは3月後半に復帰する予定であり、手首の怪我で離脱しているアレックス・カルーソはまだ未定。筋肉系のトラブルで2試合連続で欠場しているザック・ラビーンも、状態を見ながら判断していくという。依然としてチームがフルメンバーで戦うのには時間がかかるようであり、苦しい時期は続く見込みだ。
一方で嬉しい誤算とも言えるニュースも。10月29日のニックス戦で手首の靭帯を断裂し修復手術を受け今季の全休が見込まれていたパトリック・ウィリアムズに関し、ブルズのHCビリー・ドノバンが「早めに復帰できると聞いた」と語り、レギュラーシーズン終了間際の復帰を示唆したのだ。
まもなくオールスターブレイクに入るがその後もすぐに負傷者が帰ってくる予定ではないため、デマー・デローザンには引き続きチームを牽引する活躍が求められる。彼は今季平均27得点FG成功率52.2%とここ5シーズンでダントツに素晴らしい数字を残しているが、負傷者を気にする必要がないと語った彼は今後も頼りになる存在としてブルズを牽引してくれそうだ。