今季ここまでブルックリン・ネッツの主力として活躍しているジェームズ・ハーデンだが、負けが込んでいる現状について不満を表すとその後一気にネッツを離れるのではとの噂が流れるようになった。
特に彼の獲得に熱心とされているのが、数シーズン前までヒューストン・ロケッツのGMとしてハーデンと共にリーグトップクラスのチームを築き上げた現フィラデルフィア・シクサーズ球団社長、ダリル・モーリー。一部ではオールスターガードのベン・シモンズ+マティアス・サイブル、タイリース・マクシーでハーデンを狙うと噂されている。
だが、ハーデンがシクサーズへ移籍することはあり得ないのかもしれない。NBAインサイダーのJordan Schultzによれば、ネッツのフロントオフィスはモーリーから一度もオファーを受け取っていないという。
ネッツの情報源は「ジェームズはフィリーへ行かない。そういった話は聞いていない。チャンピオンシップを狙っていて、ジェームズをトレードすればその目標への道が傷つく」と語った。
なんとも言えない情報源ではあるが、一方でこの件について言及したスティーブ・ナッシュHCは「彼をトレードで放出することはない」と噂を否定。またカイリー・アービングが「その話はメディアの策略」と語り、ケビン・デュラントがハーデンの残留を望んでいるとの噂が流れるなど、ハーデン放出に関しては内部が完全に否定している状況だ。
ただ現在8連敗中と状況が状況なだけに、ネッツがハーデンの放出を検討しているというこの胡散臭い噂が低くない信憑性を持っているのかもしれない。またハーデンは来季の契約がプレイヤーオプションとなっており、破棄すればFAになり見返り無しで大きなタレントを失ってしまう可能性があるのも、話を加速させている一つの要因と言えるだろう。
現時点でハーデンがシクサーズへ移籍する可能性は低いように見えるが、いずれにせよデッドラインが終わるまでの間ネッツは騒がしい日々を過ごすことになりそうだ。