今季開幕前プレイオフ争い参加が期待されたサクラメント・キングスだが、シーズン序盤から低空飛行が続きHCルーク・ウォルトンを解任。以降アルビン・ジェントリーが代理HCとしてチームを指揮してきたが、全く調子が上がらず今季も低迷していた。
その潮目が変わったのがトレードデッドライン。キングスは昨季のルーキーオブザイヤー最終候補3人のうちの1人でありチームの将来を担うとされていたタイリース・ハリバートンとリーグトップクラスの3ポイントシューターであるバディ・ヒールドをトレードで放出し、ペイサーズからオールスタープレイヤーであるドマンタス・サボニスを獲得し、一気に勝負に出たのだ。
この動きはキングスが将来ではなく今を重視し一刻も早く15シーズン連続で逃しているプレイオフ進出を果たすためだと考えられた。それ故サボニスの獲得によりチームは強くならなければならなかったのだが、キングスはここに来てNBA史上ワーストとなる記録を達成してしまったようだ。
Legion Hoopsによれば、サクラメント・キングスは日本時間3月6日行われたダラス・マーベリックス戦を落としたことにより、リーグ史上ワーストとなる16シーズン連続のシーズン負け越しが決定したという。
The Kings have clinched their 16th (!!!) consecutive losing season after today’s loss, the most in a row in NBA history.
😵💫 pic.twitter.com/WGWbMqnLoi
— Legion Hoops (@LegionHoops) March 6, 2022
サボニスはキングス移籍後平均17.2得点12.8リバウンド6.0アシストと素晴らしい数字を残しており、チームに大きなインパクトを与えている。またサボニスの移籍によりシステムが変わったことでエースディアーロン・フォックスのパフォーマンスが大きく改善。今季の平均得点は22.5得点だが、サボニス移籍後の10試合は平均28.3得点と明確に数字が上昇している。
それでもその間4勝6敗とそこまで勝てていないのが状況を更に苦しくさせている。現在キングスは24勝42敗ウェスタンカンファレンス13位に位置しており、プレイイントーナメント圏内である10位ペリカンズとは4.5ものゲーム差がある。ペリカンズは現在4連勝と調子を上げておりザイオン・ウィリアムソンの復帰が近づいていることを考えると今季もプレイオフ進出を逃す可能性が高い。
彼らが2000年代序盤のような強豪チームへ返り咲くにはまだ時間がかかりそうだが、サボニスという強力な柱を獲得した今求められるのは、来季に繋がるプレイをどこまで見せられるかだろう。既に来季を見据えるのは悲しいことだが、ここから彼らはどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。