今季ここまで序盤からベストメンバーが揃わない中上位をキープし長く首位争いを牽引してきたマイアミ・ヒート。だが現在4連敗中と厳しい時を過ごしており、イースタンカンファレンス4位フィラデルフィア・シクサーズと0.5ゲーム差にまで迫られている。
今季のイースタンカンファレンスは近年稀に見る競争的な展開が繰り広げられておりこの4連敗で抜け出しそうだったヒートもその争いに巻き込まれてしまった。また先日のウォリアーズ戦ではHCエリック・スポールストラと大ベテランウドニス・ハスレムが、ジミー・バトラーと激しい口論を繰り広げ大きな話題に。今季最も厳しい時を過ごしていると言って良いだろう。
そしてベテランガードのカイル・ラウリーによれば、パニックになる必要は無いものの改善する必要があるという。大逆転を喫したニックス戦後の彼の以下のコメントをCBS Sportsが伝えている。
現時点でパニックという点で心配する必要はないけど、何かを直さないといけない。シーズンは長いと前に行ったけど、もうそう言える時期ではない。この試合も「俺達は何かを解決する必要がある」と言わないといけない。俺達はとても良くてハングリーでタレントのあるチームだからね。
もっとショットを放ってターンオーバーを減らす方法を見つける必要がある。ディフェンス面でも全ての時間で良くなる方法を見つける必要がある。特定の状況において、俺達はまだ迷ってる。
今季のヒートは序盤にディフェンスの要であるバム・アデバヨが数週間離脱しジミー・バトラーやカイル・ラウリーもそれぞれ15試合以上欠場するなど、主力が中々揃わなかった。CBS Sportsによるとこの4連敗中スタメンで起用された上記の3人+ダンカン・ロビンソン、PJ・タッカーのラインナップは、今季まだ30試合もプレイしていないラインナップだという。
そうなると「まだケミストリーを構築できていない」と言いたいところだが、そうもいっていられない時期に来ている。ここまでそのスカウト力と育成力で戦力にしてきた選手達の活躍により何とかしてきたが、果たして彼らはラウリーの言う通り方法を見つけ出し、この壁を乗り越えることが出来るだろうか。