4年目のシーズンを過ごしている今季リーグ4位となる平均得点、3位となる平均アシストを記録するなど強烈な数字を残しているアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング。彼は大学時代驚異的な3ポイントレンジから「ネクストステフ・カリー」と呼ばれしばしば比較の対象になってきた。
ヤングはその比較を喜びつつも「憧れの選手はスティーブ・ナッシュ」であることを明かすなどカリーとの比較をあまり気にしていないようなのだが、この2人の比較論についてカリー中心のシステムでリーグを支配するきっかけを作った現ウォリアーズHCスティーブ・カーが言及したようだ。彼の以下のコメントをClutch Pointが伝えている。
類似性は無いと思う。多分シューティングレンジが広いから人々はその2人を比較したがるんだろうけど、私はルカ(ドンチッチ)の方がトレイに似ていると思う。
彼らの試合はとても似ている。スクリーンとロールを多用しているし、ステップバック3ポイントやフローターショットを打つ能力があって、リムに到達できて、ディフェンスを崩壊させる。ステフとトレイよりも、彼らの方が似ていると思う。
我々のために彼が遂行していることを考えると、ステフと比較できる人間はいないと思う。誰も彼のようにオフザボールで動けないだろうし、誰も彼のようにドリブルから3ポイントを放つことが出来ない。だから、ステフとトレイは全然違うんだよ。
ヤングはレンジを問わない3ポイントショットとフローターショット、フリースローで得点を量産してきたが、カリーのやっていることはカーの言う通り誰も真似の出来ないことであり、その役割自体が特殊であるため比較することは不可能に近い。
それでも今季のヤングはここまで平均28.2得点9.5アシストと素晴らしい数字を記録。FG成功率45.9%3ポイント成功率38.4%はそれぞれキャリアハイであり、総得点で1位ジェイソン・テイタムと数点差の2位、総アシスト数でリーグトップと、チームの順位がもう少し高ければMVP候補になってもおかしくない数字を残している。
ヤングがカリーの域に到達するにはまだまだ達成せねばならない目標が山ほどあるが、まずは今季プレイイントーナメント争いに巻き込まれているチームをプレイオフに導く活躍に期待したい。