近年驚異的なスコアリング能力で得点を量産してきたジェームズ・ハーデン。だがフリースローを貰う技術に長けわざとファウルを貰うプレイを何度も行ってきた彼には以前から少なくない批判があった。
さらに今季はシーズン途中に同じくフリースローの多いジョエル・エンビードが君臨するフィラデルフィア・シクサーズへ移籍したことで、両者のフリースローの多さに関する論争が加速。先日はクリッパーズHCタイロン・ルーが「フリースローが無ければ、あの2人はどちらも得点でリーグトップ10以下」と語り話題となっていた。
そのハーデンが、ルーの言葉に反応した模様。彼の以下のコメントをComplexが伝えている。
気にしてすらいない。フリースローはゲームの一部。誰が(フリースローで)リーグをリードしているかを見るとジョエルとヤニスだけど、なぜフリースローを除外する?彼のコメントの意味がよくわからない。フリースローはゲームの一部だからね。
規律を持ってファウルをしないことがディフェンスだ。それはコーチが選手に教えるべきことでもある。俺にとって彼の意見は気にならない。試合に出て、ポジティブな影響を与える事を考えている。
ハーデンは今季ここまで平均8.2本のフリースローを獲得。開幕前にファウルを貰う技術に関する規制が厳しくなったためハーデンも苦しむのでは予想され実際序盤は苦労していたが、徐々に適応し結局昨季よりアテンプトが0.9本増加した。
ハーデンのフリースローに関する批判はそれ自体がせこいように見えるため生まれている。だがそのプレイスタイルは笛の基準が厳しくなるプレイオフでは通用しておらず、大一番でヘタレることが批判に繋がっているようにも見える。
ハーデンがこれらの批判を黙らせるにはプレイオフでの出来が重要になってくるだろうが、ジョエル・エンビードという最強ビッグマンとコンビを組んだ今季はどこまでのパフォーマンスを披露してくれるだろうか。