日本時間4月24日行われたプレイオフファーストラウンド第3戦ボストン・セルティックス対ブルックリン・ネッツの戦いは、アウェイのセルティックスが109対103で勝利した。
シーズン後半から鉄壁のディフェンスを見せリーグ上位に進出することに成功したセルティックスは、このシリーズでもそのディフェンス力を発揮。特に相手エースであり昨季プレイオフで強烈な活躍を見せたケビン・デュラントを3試合平均22.0得点FG成功率36.5%と封殺している。
一方そのデュラントは得点の減少のみならず3試合合計のターンオーバーが17個もあり、チームの流れを止める要因の一つに。また得意のアイソレーションもジェイソン・テイタム一人に抑えられる場面が少なくなく、SNS上では両者の世代交代に関するコメントで溢れてしまっている。
その影響もあってか、デュラントの評価は著しくダウンしているのかもしれない。The Athleticによれば、イースタンカンファレンスのスカウトが以下のようにコメントしたという。
ボストンのスタメンを見てみると、ディフェンス面で一切の隙が無い。おそらく5人全員がリーグトップ25に入るディフェンダーか、確実にトップ50に入るディフェンダーだ。全員が平均以上のディフェンダーであり、フィジカルもトップクラスのものを持っている。
だが我々が目撃しているのはかつてのデュラントではないと思う。我々が目撃しているのはテイタムとブラウン、セルティックスというグループが全盛期に入り、デュラントが全盛期を過ぎたということだ。もし試合を見ていて彼らの事を知らなかったとして、デュラントの事を「世界最高のプレイヤー」とは言わないだろう。
デュラントがオフェンス面でチームを牽引出来ていない中、対峙するジェイソン・テイタムはここまで3試合で平均29.7得点5.0リバウンド8.0アシストを記録。
さらにテイタムは今季ディフェンス面で大きく向上。かつてはリーグトップクラスのウィングスコアラーになると予想されていた彼だが、今ではリーグトップクラスのツーウェイウィングになろうとしている。
プレイオフファーストラウンドでシュートを外しまくりボールをポロポロ落としチームメイトにキレ散らかすデュラントを見るのは衝撃的だが、デュラントはここから落ちに落ちた評価を覆す圧倒的な活躍を見せることが出来るだろうか?
なお試合後セルティックスのレジェンドであるポール・ピアースがツイッターで以下のようにコメントしている。
我々が見ていたNBAヒエラルキーの中で、ジェイソン・テイタムはケビン・デュラントを追い抜いたと思う。