ここ10数年にわたってNBAを牽引し続けてきたロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ。今季もリーグの得点王争いに加わるなど圧倒的な数字を残してきたが、体力が衰えているのかディフェンス面で酷い出来を晒し怪我に苦しめられるなど満足の行くシーズンを過ごすことが出来なかった。
また同じようにリーグ史上トップクラスのスコアラーとしてここ10数年NBAの顔の一人として活躍してきたケビン・デュラントも、個人スタッツこそ素晴らしいものの怪我の影響もありチームを上位に導くことが出来ず。最終的にプレイオフファーストラウンドで敗退してしまった。
この両者の内どちらもプレイオフカンファレンスセミファイナル以上に進出しないのはレブロンが2年目のシーズンを過ごした04~05シーズン以来実に17シーズンぶりらしく、かなり久しぶりのことであるという。
そしてこの2人について、レジェンドであり2度のタイトル獲得を誇るアイザイア・トーマスは以下のようにコメント。Fadeaway Worldが伝えている。
ネッツのプレイオフが終わった後、我々は誰がトッププレイヤーなのかについて考え直す必要がある。我々はレブロン・ジェームズ&ケビン・デュラントをトップにしてきた。だが1人はスイープされ、1人はプレイイントーナメントにすら導くことが出来ていない。だから誰がトッププレイヤーなのかについて考え直す必要があるだろうね。
今季のNBAはダミアン・リラードやカワイ・レナードといったここ数年NBAを牽引する活躍を披露してきた選手が怪我で殆どの試合を出場できなかった一方、新世代の台頭が著しく強烈な世代交代を感じるシーズンだった。
もちろんレブロン・ジェームズもケビン・デュラントもそれぞれ37歳、33歳のシーズンを過ごしながら得点ランキングでトップ10に入るなど強力な数字を残しまだそのパワーでチームを牽引する能力を持っている。ただバスケットボールはチームスポーツであり、勝利によって全てが判断されるべきだ。
レイカーズとネッツが期待以下の数字で終わってしまった全ての責任が両者に有るわけではないが、一方で期待以下に終わったという事実も確かに存在している。アイザイア・トーマスの言う通り、我々ファンは勝利に導く能力を持っているトッププレイヤーについて一度立ち止まり議論する必要があるかもしれない。