2011年全体1位でクリーブランド・キャバリアーズへ入団したカイリー・アービング。1年目から圧倒的なオフェンシブスキルでチームを牽引すると、15-16シーズンにはレブロン・ジェームズと共にフランチャイズ史上初となるタイトル獲得を達成する大きな原動力となった。
ファイナルではタイトルを決定づける決勝3ポイントショットを決めるなどチームのアイコンとして不動の地位を築いていた彼だが翌シーズン後レブロン・ジェームズの影に隠れる状況を嫌いチームにトレードを要求。大型トレードでボストン・セルティックスに移籍していた。
彼のトレード要求は多くのファンにとって予想外だったため驚きを持って伝えられた訳だが、その当時の状況についてアービングは以下のようにコメント。NY Postが伝えている。
もしもっと成熟していて自分のことを理解していれば、間違いなく俺達はキャバリアーズでもっとタイトルを獲得することが出来ただろう。俺が経験していることについて、人から人への理解が深まったからね。あの時俺は自分の感情をどう共有すればよいかわからなかったんだ。本当にどうすればよいかわからなかった。共有するのではなく、一人になってしまったんだ。
今更言われても・・・
アービングが去ったキャバリアーズは彼の代わりとしてやってきたオールスターガードのアイザイア・トーマスが怪我により全く戦力にならず。レブロン・ジェームズに強烈な負担がかかっていた。
またセルティックスに移籍したアービングは恐らく自信の希望通りチームの顔として活躍したが、リーダーシップに欠けチームを高みに導くことが出来ず。結果的にアービングのトレードは関係者ほぼ全員にとって大失敗だった。
その後のアービングのキャリアに関しては皆さんの知る通りだが、もしアービングがより自己に向き合い自分がファーストオプションではなくセカンドオプションでこそ輝く選手であることを理解していれば、彼とクリーブランド・キャバリアーズの歴史、レブロン・ジェームズのレガシーは大きく変わっていたかもしれない。