2021年NBAドラフト全体14位でゴールデンステイト・ウォリアーズに指名されたモーゼス・ムーディー。高校時代は1位指名のケイド・カニングハムと同じチームでプレイし注目を集めるなど、世代屈指のシューターとして高い評価を得ていた彼だが、ルーキーであることや指名されたチームがWinnowモードのウォリアーズであることから、序盤はGリーグのサンタクルズ・ウォリアーズを行き来する状態が続いた。
それでも限られた中で見逃せない活躍を何度か披露すると、1月以降は20分以上の出場機会を得る試合が増加。さらに全く出番が無いと見られていたプレイオフではベンチプレイヤーに怪我人が続出していることもあり、ここまで7試合に出場。特に現在行われているカンファレンスファイナルでは3試合全てに出場しており、悪くない(チーム比)プレイを見せている。
そのムーディーについて、エースであるステフ・カリーは以下のようにコメント。95.7 The Gameが伝えている。
彼はとんでもない才能があって、準備のために弛まぬ努力をする高いIQを持つ若い男。次の日にプレイするかわからない中での毎日の一貫した努力、ゲームへのスピード、仕事の仕方、舞台裏、シーズンへのアプローチに関して、クラッチスポーツ(ムーディーの代理人会社)にドキュメンタリーを作って欲しいよ。Gリーグから行ったり来たりしていた。彼の番号が呼ばれるということは、努力が報われたということだね。
1年目からプレイオフの舞台を経験するのは普通ではなく、19歳の選手がカンファレンスファイナルという大舞台でプレイすることも稀。それほどウォリアーズの育成力が高い証拠でもあるが、カリーの言う我々の目に見えない所でのムーディーの努力が、ここに来て大きな経験値として還元されている。
ウォリアーズは現在ゲイリー・ペイトン2世とアンドレ・イグダーラという重要なベンチプレイヤーが怪我で離脱中であり、早くてもファイナルで復帰すると予想されている。それまでの間は引き続きムーディーがベンチからのオプションの一人として貴重な経験を積んでいくことになりそうだ。