昨季若手プレイヤーを育てたいチームとの取り決めに合意し、NBAトップクラスのサラリーを得ながら１試合も試合に出場すること無くシーズンを終えたジョン・ウォール。プレイヤーオプションを行使しロケッツからバイアウトされた後、クリッパーズへ加入することが決まった。
ウォールはここ数シーズン怪我に悩まされ満足の行く状態を見せることができていないが、それでもバイアウトされれば多くのチームが獲得に名乗りを上げると言われてきた。その中でクリッパーズ加入を決めた理由について、ウォールは以下のようにコメント。Fadeaway Worldが伝えている。
クリッパーズ以外のチームのことは全く気にしていなかった。他のチームも素晴らしかったし、獲得するためのオファーをしてくれたのは嬉しい。だけどチームのすべてのことをやって、多くの重荷を引き受けて、多くのプレッシャーがかかる必要のない場所へ行きたかった。クリッパーズにはポイントガードのピースが欠けていると思っているし、俺にとっても素晴らしいシチュエーションだと思う。
全盛期のウォールはNBA屈指のスピードスターであり、ディフェンス力にも秀でた素晴らしい選手だった。ただアキレス腱断裂によりキャリアが大きく狂い、ここ3シーズンはたった40試合しか出場することが出来ずにいる。
クリッパーズにはポール・ジョージとカワイ・レナードというリーグトップクラスのウィングスーパースターが中心を担っており、ウォールがワシントン時代のプレイを要求される可能性は非常に低い。ただウォールがもし全盛期に近いパフォーマンスを披露すれば、キャリアを大きく好転させることが出来るはずだ。
まだ31歳と老け込むには早すぎる年齢であり健康を維持できれば基準以上のパフォーマンスを披露してくれるだろうが、果たして彼はクリッパーズでどんなシーズンを過ごすことになるだろうか。