今オフプレイヤーオプションを行使し約4700万ドルのサラリーを手にする可能性があったジェームズ・ハーデン。だがプレイヤーオプションを破棄しFAになると、約1500万ドル以上ものサラリーをカットした額でシクサーズとの延長契約に合意したと報じられた。
詳しい契約内容は明らかになっておらずまだ細かな部分は決まっていないようだが、1500万ドル以上の減額を行うプレイヤーは非常に珍しい。以前から減額での契約延長を行うと予想されてきたものの、そのニュースは驚きを持って伝えられた。
その減額での契約について、ハーデンは以下のようにコメント。Yahoo Sportsが伝えている。
ダリル(モーリー球団社長)と話をした。どうすればより良くなるか、得点の選手にとって市場価値は何であるかについてね。俺はダリルにロスターを改善させるように言ったんだ。必要としている選手とサインして、俺は残っているものでいいとね。
俺はチャンピオンシップを争いたい。今の俺のステージにおいて、それが全てなんだ。それを達成するためなら、俺はより少ない費用で進んでもいい。
今年中に33歳になるハーデンは昨季ブルックリン・ネッツとシクサーズで計65試合に出場し、平均22得点10.3アシストを記録。ただシーズン終盤やプレイオフでは主にオフェンス面でかつての圧倒的なパフォーマンスを披露することが出来ず、衰えが顕著に表れていると指摘されてきた。
シクサーズはハーデンの減額のおかげで空いたキャップを使いリーグトップクラスのディフェンダーであるPJ・タッカーを獲得。チームの大黒柱であるジョエル・エンビードが欲していた人材でもあり、僅かだが戦力の向上に成功している。
現状ハーデンが本気でタイトルの獲得を狙っているのは間違いなく、その意気込みは十分に伝わってきている。ただ以前から指摘されている衰えが来季更に進むのであれば、シクサーズが期待以上の成績を残せないかもしれない。コート上での活躍もカギになるが、果たしてベテランの域に突入したハーデンは来季どんな活躍を披露してくれるだろうか。