全米大学バスケットボールのウエストコートカンファレンスのMVPが発表され、ゴンザガ大で目覚ましい活躍を披露している八村塁が選出された。
今回はNBAの上位指名が確実視されている八村と同じ賞を獲得したレジェンドNBAプレイヤー3人を調べたので、紹介しよう。
ビル・ラッセル
なんとなく名前は聞いたことがあるが、具体的にどんな選手だったかは知らないという人がほとんどだろう。それもそのはず、ラッセルは日ソ共同宣言を発効された1956から69年までの13シーズンで圧倒的な活躍を披露した伝説的な選手だからだ。ではなぜレジェンドなのか?それは彼以上にチャンピオンシップタイトルを保持している選手が彼以前以降誰一人としていないからである。その数なんと11個。これはサラリーキャップ性が導入されている現代のNBAでは絶対に破られないであろう記録だ。NCAA男子バスケットボールトーナメントのタイトル、オリンピックでの金メダルも保持している。
さらにラッセルは黒人選手の地位向上に努めた最初のNBAプレイヤーであり、またアメリカ4大スポーツ史上初めて黒人としてチームのHC職を務めた。圧倒的な記録、人権活動が評価され、2009年にバスケットボール殿堂入りを果たしている。
スティーブ・ナッシュ
彼のアシスト集を見たファンは多いのではないだろうか?圧倒的なパスセンスと高精度のアウトシュートで当時のリーグを席巻したカナダ人ポイントガードだ。
案外知られていないかもしれないが、彼は現代のNBAを見ても居ないと言えるほど遅咲きの選手だ。サンタクララ大という無名の大学を率いてチームをNCAAトーナメントに導いたナッシュはサンズに15位で指名されたが2シーズン後マブスへ移籍。6シーズンを過ごした後FAになり、サンズへ復帰した。彼が活躍したのはここからで、現ロケッツHCのマイク・ダントーニが推し進めたランアンドガンオフェンスとナッシュが持っていた能力が見事にマッチ。リーグを席巻した。彼が持っているアシスト王5回は全てFA移籍でマブスからサンズに復帰した以降のものである。
当時FAだったナッシュへ魅力的なオファーを出さず、サンズ復帰を誘引してしまった現オーナーのマーク・キューバンが先日ナッシュについて発言していたが、その発言がナッシュの素晴らしさを表している。
参照:SLAM
ダーク(ダーク・ノビツキー)とナッシュを一緒にもっと長くキープしなかったのは私のミスだ。KP(クリスタプス・ポルジンギス)とルカ・ドンチッチはそうならないだろう。
ジョン・ストックソン
史上最もアシストを記録している選手であり、ゴンザガ大出身。実は八村塁の先輩なのだ。ジャズでは史上2番目に得点を記録しているカール・マローンとNBA史上稀に見る強力デュオを結成。彼とのホットラインでアシストを量産した。
またストックソンはダーティープレイヤーとしても有名。スパーズのレジェンドデイビット・ロビンソンをふっ飛ばしたり、現ウォリアーズHCスティーブ・カーをふっ飛ばしたりとやりたい放題している。
なお現役ではマシュー・デラベドバ、ケリー・オリニク(ゴンザガ大出身)が八村塁と同じ賞を獲得している。
ドラフトでの指名順位が楽しみだが、レジェンド級の活躍を期待したい。