近年NBAはヤニス・アンテトクンポ、ニコラ・ヨキッチ、ジョエル・エンビード、ベン・シモンズなどアメリカ人以外にも素晴らしい能力を持った選手が増え、国際色豊かになっている。
更にドラフトでもその傾向は進むと見られており、昨季ユーロリーグMVPの称号を掲げNBAにやってきたルカ・ドンチッチは素晴らしい活躍を披露し、ルーキー・オブ・ザ・イヤー最有力候補となっているほどだ。
だが同じくヨーロッパからNBA入りし、10年ほど所属したチームでは主力として活躍してきたゴーラン・ドラギッチは、NBA入りを狙うヨーロッパの選手に警告を出したようだ。彼の以下のコメントをSouth Florida Sun Sentinelが伝えている。
ドラフトのためにたくさんの選手がやってきて、その中でも60人しか入れないということをどこかで読んだ。だから特にヨーロッパから来た選手は、事が違う。俺が彼らに伝えれる唯一のことは、一生懸命練習し機会が来るまで耐え忍び、機会を得ることだ。急いではいけない。
俺は急がなかった。俺は22歳のときにNBAに来た。最初の何シーズンかはとても苦しんだし、タフだった。異なったシステム、異なった言語、異なった国。だけどキャリアを進めることができて幸せだよ。
ジョエル・エンビード、MIP候補のパスカル・シアカムの活躍によって、最近ではヨーロッパの選手だけでなくアフリカにも多くの有望選手がいるのではとNBA関係者は見ているようだ。
とはいえダーコ・ミリチッチやアンドレア・バルニャーニなどヨーロッパから来た選手の失敗例もある。基本的にヨーロッパから来た選手はポテンシャルを評価されているというよりも基礎の能力や即戦力としての評価が多いため、適切なタイミングでのNBA入りを見定めなければならないだろう。