・平均36.1得点
・32試合連続30得点
・ロケッツ以外の全チームから30得点以上を記録
上記はもはや人以外のなにかだった昨季のロケッツのジェームズ・ハーデンが記録したものの一部である。ハーデンは昨季スコアラーとしてもう1段階覚醒し、NBA史上屈指のスコアラーとなる活躍を披露した。
だが、シーズンMVPを獲得したのはすべての面でオールラウンドな活躍を披露したバックスのヤニス・アンテトクンポだった。ハーデンは昨季のシーズンで「2番め」に活躍した選手という評価になったのだ。
このことについて、ハーデンはあまりいい感情を抱いていないようだ。彼の以下のコメントを97.9 The Boxが伝えている。
メディアは一度、年の初めに誰かについての物語を作成し、それを選んで運用しているんだと俺は思う。詳細は知りたくない。俺ができる唯一のことは、自分ができることをコントロールすることであって、俺は試合に出て高いレベルでやるべきことをやった。言いたいことはわかるだろう?
このシーズンは、おそらくここ数年誰もやらなかったことが起こるだろうね。
MVPがどういった基準で出されているのかはわからないが、ハーデンがMVPを獲得できなかった理由の一つはロケッツが昨季スロースタートだったからだろう。とはいえプレイオフに進出するまでにチームは復調(というかハーデンが覚醒)したため、彼がMVPになっても異論はあまりなかったはずだ。それほど、彼の昨季の活躍はヒストリカルだった。
リーグの知名度を上げるためインターナショナルプレイヤーであるアンテトクンポをMVPしたという陰謀めいた話も聞くが、今は考えても仕方がない。史上最も競争が激しくなると言われる今季のウエストでは、ハーデンの言う通り予想外の出来事が起きてもおかしくはない。その中で、ウエストブルックという新たな相棒を手にしたハーデンはどんな活躍を披露できるだろうか。