ウォリアーズを指揮しているスティーブ・カーHCといえば、現役時代マイケル・ジョーダンらと共に全盛期ブルズの一員として活躍し、HCとしては近年の王朝ウォリアーズを作り上げるなど、常に高いレベルでバスケットボールに関与してきたHCだ。
そのカーが、これまで見てきた中で最もレベルの高かった試合に言及したようだ。曰く、プレイオフ1回戦で発症し離脱した髄液の漏れによる合併症から復帰した2017年のファイナル第2戦がこれまでで一番レベルが高かったという。彼の以下のコメントをMercury Newsが伝えている。
あの試合は私がこれまで見てきたバスケットボールの中で最もレベルが高かったと思う。4年間我々が対戦した中であのクリーブランドはベストなチームだ。そして我々はケビン・デュラントを加えて完全に健康でモチベーションが高く準備が整っていたから、とても良い状態だった。だからプレイのレベルは驚くべきものだった。特にオフェンス面でね。
私にとって、試合がスペーシングとポジションレスに向かっているということに関してあらゆるものが頭に浮かんだ時だった。レブロンが基本的に5番でプレイしていて、彼はフロアで一番大きな男だった。そして彼の周りに4人のシューターを配置していて、彼はペネトレイトで皆が尊敬しなければならないほどの素晴らしいスペーシングをしていた。そして彼はリムに到達することが出来た。
だから彼らを守ることは恐ろしいことだった。彼らも我々を守ることが恐ろしいことだっただろうね。
結局この年はライバルだったサンダーからウォリアーズへの禁断の移籍1年目のデュラントがファイナルMVPを獲得するほどの活躍を見せ、4勝1敗でチャンピオンシップを獲得。72勝を記録しながらファイナルでキャブズに敗れた前年の屈辱を晴らした。
3ポイント多投戦術がここまでNBAで普及したのは、間違いなくスティーブ・カー率いるウォリアーズが大きな活躍を披露したからだ。今季は主力の怪我もありウエスト最下位に沈んでいるが、来季は彼のチームが再びリーグを引っ張ることになるだろう。