2014年にマーク・ジャクソンの後釜としてゴールデンステイト・ウォリアーズのHCに就任したスティーブ・カーは、ここまで3回のチャンピオン獲得などアメリカスポーツ史上に残る記録を数多く打ち立ててきた。
だがその歴史が大きく変わっていた可能性もあったようだ。カー曰く、当時はニューヨーク・ニックスと契約間近だったという。彼の以下のコメントをThe Score.comが伝えている。
彼らは皆「フィル(当時ニックスの責任者でありカーが選手だった時の指導者であるフィル・ジャクソン)との関係性が重要だけど、最も大事なのはHCとしての才能だ」と言っていた。そしてウォリアーズはとても才能があった。既に良いチームだったんだ。
マーク・ジャクソンは基礎を作る仕事においてファンタスティックなことをした。彼らは2年連続でプレイオフに進出した。50勝した。彼らはリーグでベストなディフェンスをするチームの一つだった。
13-14シーズンは51勝31敗でプレイオフはカンファレンスセミファイナルまで進出したウォリアーズ。カーが就任した14-15シーズンは67勝15敗と大きく勝利数を伸ばしたが、プレイオフでは1回戦敗退。その後は5シーズン連続でファイナルに進出しうち3回勝利しNBA史に残る王朝を築いた。
一方でニックスは、14-15シーズンを17勝65敗という酷い成績で終えると、その後は一度もプレイオフに進出できていない。もしカーがニックスのHCに就任していれば、今頃NBAの歴史は大きく変わっていたかもしれない。