かつて行った大規模なタンキングによりイースタンカンファレンスの強豪へと成長したフィラデルフィア・シクサーズだが、4シーズン連続でイースタンカンファレンスファイナルに進むことが出来ず。昨季も有利と見られていたイースタンカンファレンスセミファイナルアトランタ・ホークスとのシリーズで敗れ、現体制での限界が見える状態となっている。
シクサーズは2010年から二つのドラフト1位指名権を含む5つのトップ10ドラフト指名権を使っておきながら、チャンピオンシップに近づけていない状態となっている訳だが、今回はここ10年でフィラデルフィア・シクサーズが上位指名権を使って獲得した選手の現状を紹介しよう。
2010年 エバン・ターナー
指名順位:2位
ジョン・ウォールが全体1位で指名された2010年のドラフト2位でシクサーズに指名されたエバン・ターナー。22歳でのリーグ入りとあって即戦力としての活躍が期待されたが、勝率5割で終えたチームにおいてスタメンの座を射止めることが出来ず。3年目にスタメンとして82試合に出場したものの、13-14シーズン途中にインディアナ・ペイサーズへトレードされた。
その後はボストン・セルティックス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、アトランタ・ホークスで主にベンチプレイヤーとしてプレイ。19-20シーズンホークスで1シーズンプレイするも19試合しか出場できず、2020年に引退を発表。ドラフト2位指名選手として成功したとは言い難いが、昨季は早くもボストン・セルティックスのACとして働いており、第2のキャリアを歩み始めている。