昨季オフロサンゼルス・クリッパーズに移籍するも負傷により41試合の出場に終わったサージ・イバカ。背中の怪我によりプレイオフも全休しリハビリに専念していた。
そして今季はシーズン9試合目であるシャーロット・ホーネッツ戦で復帰し次のブレイザーズ戦にも出場したが、合計で14分ほどしか出場しておらず得点することすらできず。調整不足であることを理由に試合勘を取り戻すためGリーグでのプレイを自ら志願しGリーグの試合に出場していた。
Gリーグでは悪く無いプレイを見せており試合勘を取り戻しているようだが、自身の復帰についてイバカが少し嚙みついた模様。彼曰くスーパースターとロールプレイヤーは怪我からの復帰の仕方がまるで違うという。彼の以下のコメントをFadeaway Worldが伝えている。
もしカワイやケビン・デュラント、ステフェン・カリーであれば、3年くらいしてじっくり直して復帰するだろうし、調整の時間が与えられるだろう。そうしてチームは選手に自信を与えようとする。だけどそういった選手でなければ、誰も調整の場を与えてくれないから時に自分で自信をつけるために練習しないといけない。もし俺がケビン・デュラントなら復帰のために2年は与えられるだろうし、そうして復帰する。でもそれがサージ・イバカなら、自分のやり方で復帰のための練習をしないといけない。誰も何も与えてくれない。俺がリーグに所属する最初の日から、怪我からの復帰に関してはそんな感じさ。
確かに2シーズン前のステフェン・カリーやケビン・デュラントは、それぞれ大けがを負いシーズンを全休した。だがそれはスーパースターだからであり、ロールプレイヤーであれば復帰のために多くの時間を与えられる訳ではないとイバカは言いたいのだろう。
ただその休みが功を奏したのか、ほぼ1シーズン丸ごとの負傷離脱から復帰した昨季のステフェン・カリーは得点王を獲得し、ケビン・デュラントはプレイオフで世界最高の選手であることを示すパフォーマンスを残した。昨季の彼らの活躍は、チームが無理に復帰を急がせなかったという当たり前のようで難しい決断があったからこそだろう。
ロールプレイヤーとしてはリーグ屈指の能力を持っているイバカですらこういった扱いを受けるのは少し不憫ではあるが、イバカにはGリーグでじっくりと試合勘を取り戻しクリッパーズの勝利に貢献してもらいたいところだ。