昨年の10月下旬に開幕したNBA21-22シーズンは序盤を過ぎ、ほぼ全てのチームが全試合の半分ほどである40試合以上を消化した。
これから上位チームと下位チームの差が開き始めデッドラインに向け各チームの動きが加速していく訳だが、今回は前半戦残念だったチームを5チーム選定してまとめたのでご紹介しよう。
#5 ニューヨーク・ニックス
成績:21勝21敗
イースタンカンファレンス11位
昨季オフェンス面で苦労しながらそれ以上にディフェンス面で素晴らしいチームだったニューヨーク・ニックス。開幕前は評価が低かったが新HCトム・シボトーがディフェンス面を整備しジュリアス・ランドルがMIP賞を受賞する活躍を披露すると、最終的にイースタンカンファレンス4位でフィニッシュという誰も予想しなかった結果を手にした。
オフにはエバン・フォルニエとケンバ・ウォーカーという昨季弱点だったオフェンス面を強化する選手の獲得に成功し、昨季以上の成績を残すのではと期待されていたニックスだが、ここまで勝率5割に終わりプレイイントーナメント争いに巻き込まれている。
昨季苦労したオフェンス面で、ニックスは平均得点がリーグ27位。彼らの下がオーランド、デトロイト、オクラホマといった再建チームであることを考えると、彼らの得点力は再建チームより少しマシなレベルということだ。オフェンス力アップの期待がなされる要因となっていたケンバ・ウォーカーは効率こそ良いもののそれ以上にディフェンス面で穴になることから長く起用できず。エバン・フォルニエは好不調の波が激しく、東京オリンピックで見せた得点力を発揮しているとは言い難い状況。また頼みの綱であるジュリアス・ランドルが昨季ほどの活躍を見せていないのも予想外だ。
一応平均失点がリーグ5位と持ち前のディフェンス力は健在であり。もう少し得点力を上げることが出来れば安定して勝ちを積み重ねれるはず。弱点が明確でありミッチェル・ロビンソンやケビン・ノックスなど伸び悩んでいるトレードの駒になりそうな若手プレイヤーも少なくないため、デッドラインまでに大きな動きがありそうだ。