開幕前サイン&トレードでシカゴ・ブルズへ移籍したデマー・デローザンは、今季ここまでキャリアベストとなるシーズンを過ごしている。
序盤こそブルズの強力なロスターの一員としてプレイしていたデローザンだが、ロンゾ・ボールやアレックス・カルーソ、ザック・ラビーンらその強力なロスターを構成していた選手達が離脱すると驚異的な数字を残すように。オールスターブレイク前には7試合連続で35得点FG成功率50%以上というNBA史上初の数字を残している。
そのデローザンについて、先日サクラメント・キングスからインディアナ・ペイサーズにトレードされた後ウェイブされシカゴ・ブルズへ加入することが決まったトリスタン・トンプソンが言及したようだ。彼の以下のコメントをNBC Chicago.comが伝えている。
今個人的にリーグのMVPは彼だと思う。特にラビーンやロンゾ、アレックス・カルーソが離脱して、ニコラ・ブーチェビッチも少し離脱していたのにあの活躍を披露できている。砦を守って船が沈まないようにし続けているけど、それこそMVPの仕事だよ。しかも毎試合そのパフォーマンスを披露している。
ここで彼と同じチームの選手になることが出来て嬉しいよ。かつてはトロントでよく対戦した(トンプソンがキャバリアーズに所属していた際)し、プレイオフでもよく対戦した。だけど今は同じチームにいることが出来ているんだ。
今季のMVPレースはジョエル・エンビード、ヤニス・アンテトクンポ、ニコラ・ヨキッチが牽引し続けているが、ここ数週間のデローザンの活躍は異次元であり、一気にMVP候補に名乗りを上げてきた。
現在イースタンカンファレンスの上位争いは混戦を極めているが、もしその中でシカゴ・ブルズを更に上位に導く活躍を披露することが出来れば、MVPレースで大逆転劇を演じることになるかもしれない。特にロンゾやカルーソらの復帰にはまだも少し時間がかかると見られているため、その可能性は十分にありそうだ。
なおデローザンは2月に出場した10試合で平均35.8得点6.1リバウンド5.8アシストFG成功率57.2%を記録している。