キャリア5年目のシーズンをニューオーリンズ・ペリカンズの選手としてスタートさせたジョシュ・ハートは、2月後半C・J・マッカラム、ラリー・ナンス・ジュニア、トニー・スネルとのトレードで、ニッケル・アレクサンダー=ウォーカー、トマシュ・サトランスキー、マルコス・ロウザダ・シルバ、複数のドラフト指名権と共にポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した。
ディフェンスとリバウンド力に定評のあるウィングプレイヤーとして制限付きFAとなった昨オフペリカンズと3年約3800万ドルの延長契約に合意したが、半年で大型トレードのパッケージングに巻き込まれることに。ただブレイザーズに移籍した後出場した5試合では予想外の活躍を見せており、その評価を大きく覆しつつある。
そのハートについて、今季途中から暫定GMに就任し主力放出のトレードを積極的に行うなどミニ再建を敢行したジョー・クローニンは以下のようにコメント。NBC Sportsが伝えている。
彼は番人だよ。ジョシュは我々がここでやろうとしていることを具現化してくれている。才能のレベル、スキルセット、競争心、IQ、ディフェンシブマインド、アプローチ。彼の能力は他の選手をより良くするんだ。
我々は彼を狙っていた。それほど我々が欲していたタイプの選手だということだ。ジョシュ・ハートのような選手を別のポジションにも追加したいくらいだ。
ハートは移籍後の5試合で平均19.0得点FG成功率54%を記録。流石に出来すぎな感が否めないが、すぐにスタメンとして起用されるなど既にチームから大きな信頼を得ている。
チームはクローニン主導のもとCJ・マッカラムやノーマン・パウエルといった主力を放出し、キャップスペースを空けることに成功。そのため残りシーズンは大きく失速すると見られていたが、ハートやアンファニー・サイモンズの活躍もありここ10試合を4勝6敗で乗り切っている。
ここから残りシーズンで同様の活躍を披露できれば、ディフェンス力がありながら得点面でも期待できるウィングとして間違いなく来季以降も重宝されるだろう。戦力的には厳しいため勝利を記録するのは容易でないが、クローニンが絶賛したハートの残りシーズンの活躍に注目したいところだ。