開幕から低空飛行が続きいつか復調すると言われてきたロサンゼルス・レイカーズは現在プレイイントーナメント争いに巻き込まれるほど苦しい状況に陥っている。
当初疑問視されていた年齢の高さがそのまま問題として現れており、最近の試合では最終クオーターにバテてしまい接戦を落とす場面が目立つように。またディフェンスが酷くボックスアウトのような基本的な動きですらやっていない時があり、殆どのファンがレイカーズをタイトルコンテンダーだとは捉えていないように見える。
そしてその傾向は、数字にも現れているようだ。リーグの選手の成績やサラリーなどの情報を網羅しているBasketball Referenceが算出した「タイトル獲得確率」によれば、レイカーズがタイトルを獲得する確率は「0%」だという。
NBA Championship Probabilities, per bball ref:
PHX – 25.3%
GS – 16.6%
UTA- 14.1%
MIA – 10.6%
BOS – 9.5%
MEM – 6.2%
CLE – 5.5%
MIL – 3%
PHI – 2%
DAL – 1.8%
DEN – 1.5%
CHI – 1.3%
TOR – 1.2%
MIN – 0.6%
ATL – 0.5%
BK – 0.1%
LAC – 0.1%
NOP – 0%
CHA – 0%
LAL – 0%— NBACentral (@TheNBACentral) March 2, 2022
いやむしろミルウォーキーが低すぎるのが気になるのだが・・・本家の説明を見るとどうやら残りシーズンのスケジュール及びその勝敗から導き出されたプレイオフでの対戦相手などを元に算出された数字のようで、タイトル獲得の可能性ではなく「プレイオフを勝ち抜く可能性のあるレポート」と題して作られている。つまり現在の勝率+残りシーズンのスケジュールがどれだけ厳しいor楽かで算出されているようだ。
残りシーズンの日程が厳しいランキングを算出しているTankathonを見るとミルウォーキーがトップに位置しており、故に彼らのタイトル獲得の可能性がここまで低く算出されているのかもしれない。ではなぜ日程厳しいランキング4位のセルティックスのタイトル獲得の確率がこれほど高いのか疑問だが・・・
話が逸れたがレイカーズは現状借金を7つ抱えており、リーグで2番目に日程が厳しいため、タイトル獲得の確率が0%なのは当たり前の結果と言えるだろう。序盤にヒューストン・ロケッツやオクラホマシティ・サンダーといった若手主体の再建チーム相手の試合を取りこぼしたツケが徐々に効いてきている。
また現在ウェスタンカンファレンスでレイカーズより数ゲーム下に位置しているニューオーリンズ・ペリカンズやポートランド・トレイルブレイザーズ、サンアントニオ・スパーズはそれぞれ残りの日程が比較的楽であり、ブレイザーズに至ってはリーグで最も楽な日程。現在の不調から抜け出すのに時間をかけることになれば、レイカーズはプレイオフどころかプレイイントーナメント出場すら怪しくなってくるということだ。
いずれにせよ序盤とは比べ物にならないくらい厳しい状況に追い込まれており、最近では現地メディアが「レイカーズはまだタイトル獲得を諦めていない」という見出しでニュースを作るほど。果たしてレイカーズはこれからこの真っ暗なトンネルから抜け出し、明るいニュースを提供できるだろうか。