2022年は早くも3月を過ぎNBAではレギュラーシーズンが後1ヶ月ほどで終わることから、次第にNBAドラフトに関する話題が増え始めている。
今年のドラフトはオーバーン大のジャバリ・スミス、デューク大のパオロ・バンケロ、ゴンザガ大のチェット・ホルムグレンの3人が上位3位までに指名されるとの味方が大半を占めており、この内バンケロとホルムグレンに関しては今季のシーズンが始まる前から世代屈指の逸材として注目を浴びていた。
またホルムグレンに関してはU19ワールドカップでの活躍や傑出した体格により非常に高い知名度を誇っており大学シーズン開幕前からドラフト1位候補筆頭と目されていたのだが、ここに来て彼の評価が難しくなっているのかもしれない。
ESPNのドラフト専門家である Jonathan Givonyによれば、ホルムグレンは今まで見たことのないスキルセットを持っているため、チームのスカウト達が困惑しているという。
「類似性」はNBAの世界に快適をもたらす。NBAの幹部たちとたくさんの時間会話をしてよくトピックに上がるのが、将来の指名候補が「誰を思い出させるか」だ。類似性があることでプロスペクト達はNBAプレイヤー達と比較され、ロスターでどのようにして成功を収めるか可視化することができる。
ホルムグレンが問題なのは彼が「唯一無二」のプロスペクトであり、シンプルに今までで見たことのない選手だからだ。彼の攻守両面でのレアなスキルセットはどのNBA選手とも比較できず、馴染みの無い領域で活動しているため、多くの点で不安が残る。ドラフトアナリストとしてこれはあり得ないほどエキサイティングでもある。ただ正しい選択と決断を行わなければキャリアが左右されるNBAの幹部たちにとって、彼の比較対象がいないのは非常に恐ろしいことだ。