昨季のルーキーオブザイヤー争いはホーネッツのラメロ・ボール、ウルブズのアンソニー・エドワーズが牽引。そして今季は序盤からドラフト3位でキャバリアーズに指名されたエバン・モーブリーと4位でラプターズに指名されたスコッティ・バーンズがルーキーオブザイヤー争いを牽引してきた。
この2人は元々所謂「素材型」と評されNBAへの適応に一定の時間が必要になるのではと言われていた選手だったため、その活躍はファンに大きな驚きを与えた。一方で大学時代の活躍もあり序盤からの活躍が期待されていたドラフト1位のケイド・カニングハム、Gリーグ経由でNBA入りしたことからすぐに活躍するのではと予想されていたジェイレン・グリーンはそれぞれ序盤から活躍することが出来ず。期待外れの成績に終わっていた。
だが、ここに来てカニングハムとグリーンの二人が本領を発揮し始めているのかもしれない。以下はカニングハムとグリーンの2月以降の成績なのだが、両者ともに素晴らしい数字を残しているのだ。
ケイド・カニングハム | ジェイレン・グリーン | |
得点 | 19.2 | 18.6 |
アシスト | 4.8 | 3.2 |
リバウンド | 6.8 | 2.9 |
FG成功率 | 41.7% | 48.2% |
3P成功率 | 29.9% | 37.6% |
モーブリーとバーンズ、そして中盤にかけて一気に得点を量産しルーキーオブザイヤー争いに参加し始めていたマジックのフランツ・ワグナーがここ最近成績を落としている中、グリーンとカニングハムがようやく開幕前に期待されていた数字を残している。
特にグリーンは先日のレイカーズ戦でキャリアハイとなる32得点を記録。カニングハムはシュート面で若干苦戦しているように見えるが、オフェンスの中心としてオールラウンドな活躍を披露している。
この2人は他のルーキーに比べ華があり、多くの注目を浴びている。両者ともに再建期を過ごしているチームでプレイしておりプレイオフ進出の望みは絶たれているが、シーズン残り1か月ほどで更なる活躍を披露してくれそうだ。