シクサーズに移籍して数試合強烈な活躍を披露し一気に期待を上げたジェームズ・ハーデン。だがブルックリン・ネッツ戦で不調に陥りチームの大敗の戦犯となると、その後のマジック戦でも26得点を記録したもののFG成功率26.3%3ポイント27.3%と不調だった。
その次のデンバー・ナゲッツ戦では少し持ち直したもののワイドオープンの3ポイントショットを躊躇うなど迷いが見られたのだが、ナゲッツ戦後チームを指揮するドック・リバースはハーデンについて以下のようにコメント。Clutch Pointが伝えている。
昨日の試合(ナゲッツ戦)は、よりパサーのようにプレイしていると思った。彼に伝えたのは、私はそういうのが本当に好きじゃないということだ。もっと積極的になって欲しい。彼のパス能力は素晴らしいし、第4クオーターはより積極的だった。だけど私はポイントガードバージョンの彼よりも積極的なハーデンが好きなんだ。
ハーデンはヒューストン・ロケッツ時代得点王を複数回獲得するなどリーグトップのスコアラーとして活躍したが、役割の負担がデカすぎるのを嫌いカイリー・アービングとケビン・デュラントという強烈なスコアラーが既に存在しているブルックリン・ネッツへ移籍。ネッツ時代はスコアラーと言うよりもプレイメイカーとしてプレイすることが多く、もしシクサーズでも同じようにパスに専念したいのであれば、リバースHCとは意見が食い違うことになる。
ただハーデンはシクサーズに加入してからまだ8試合しか出場しておらず、まだジョエル・エンビードとのプレイ含め手探りの状況が続いている段階。一番重要なプレイオフまでは時間が少し残っているため、残りレギュラーシーズンで自身のプレイスタイルやコーチの方針などを調整することになりそうだ。
なおハーデンは移籍後ここまで8試合に出場し、平均23.0得点7.4リバウンド10.5アシストFG成功率43.2%3ポイント成功率39.2%を記録している。