日本時間3月23日行われたシカゴ・ブルズ対ミルウォーキー・バックスの1戦は、ハーフタイムで16点もの差をつけたホームのバックスが最終的に126対98で大勝した。
勝利したバックスは両チームハイとなる27得点を記録したドリュー・ホリデーを筆頭にスタメンで起用された選手全員が二桁得点をマークするバランスの良いオフェンスを披露。ヤニス・アンテトクンポは25得点に加え17リバウンドとインサイドで圧倒的な存在感を示し勝利に貢献した。
敗れたブルズはデマー・デローザン、ニコラ・ブーチェビッチ、ザック・ラビーンの3人で合計64得点を記録するも、それ以外の選手が全員一桁得点と振るわず。ここ数週間は競合相手の戦績を改善させる必要があると言われてきたブルズだが、この敗戦により更に成績が悪くなってしまった。
またFadeaway Worldによれば、シカゴ・ブルズは両カンファレンストップ3のチームから全く勝利を上げることが出来ていないという。
シカゴ・ブルズは現在42勝30敗でイースタンカンファレンス5位に位置している。プレイオフ進出が期待されているとはいえ、バックスとの敗戦により彼らの今季の両カンファレンストップ3相手との戦績は0勝16敗となった。
そんなはずはないのでESPNのスケジュールを見てみたところ、ガチだった。
イースタンカンファレンス
- マイアミ・ヒート:0勝3敗
- ミルウォーキー・バックス:0勝3敗
- フィラデルフィア・シクサーズ:0勝4敗
ウェスタン・カンファレンス
- フェニックス・サンズ:0勝2敗
- メンフィス・グリズリーズ:0勝2敗
- ゴールデンステイト・ウォリアーズ:0勝2敗
開幕前デマー・デローザン、ロンゾ・ボール、アレックス・カルーソら実力者を新たに獲得し序盤からイースタンカンファレンスの首位争いを牽引するほどのパフォーマンスを披露してきたブルズ。40勝に到達したのはジミー・バトラーとドウェイン・ウェイドがチームを牽引しレイジョン・ロンドがチーム最多の平均アシストを記録していた16-17シーズン以来初。完全に成功と言えるシーズンを過ごしている。
それでも流石にここまで強豪に弱い上位チームは中々現れない。現在イースタンカンファレンス5位に位置しているものの、プレイイントーナメント圏内の7位トロント・ラプターズとはたった2ゲーム差。オールスターブレイク以降は4勝9敗と急速に調子を落としており、強豪に勝てないことからプレイオフでも早期に敗退するのではとの声も広がっている。
そういった声を覆すためにも、またプレイオフにストレートで進出するためにも残り10試合は非常に重要になるのだが、果たしてブルズは序盤の調子を取り戻すことが出来るだろうか。
なおブルズの残り10試合の内プレイイントーナメント圏外チームとの対戦はニックスとウィザーズの2試合のみであり、他はすべてまだプレイオフ進出の望みが残されているチームとの対戦となっている。