去年の10月下旬に開幕したNBA21-22シーズンはほぼ終わりを迎え、順位争いが間もなく終わろうとしている。
今季と言えばファウルに関するルール変更や使用ボールの変更により序盤から大きな不調に陥るチームや選手が目立ったが、一方でシーズン途中に解任されたHCはキングスのルーク・ウォルトンのみと例年に比べて非常に少ない。
ただそれでもシーズン後に解任されるHCは例年通り1人以上は現れるだろうが、ではその候補は誰なのだろうか。今回はCBS Sportsがまとめた「次に首になりそうなHC」3人を見てみよう。
#3 クイン・スナイダー、ジャズ
スナイダーが来季のHCでない場合、それはジャズが一方的に解任したのではなく双方合意の下であって欲しい。これはスナイダーが優れたコーチであることとは関係が無く、ユタには変化が必要になる可能性があるということだ。スナイダーはドノバン・ミッチェルやルディ・ゴベールといった選手達の成長に必要不可欠だったし、プレイオフ常連というイメージを定着させた彼の役割を控えめに言うのは難しい。彼はここまでレギュラーシーズンで58%の勝率を記録しているが、プレイオフでの成績が大きく彼の評価を落としている。
スナイダーの下ジャズは5年連続でプレイオフに進出しており、在任期間7シーズンの内逃したのはたった2シーズンのみ(※今季を除く)。その数字は印象的だが、その間カンファレンスファイナルに進出したことが無い。昨季はウェストトップシードでプレイオフ入りしたのにもかかわらず、カワイ・レナードがいないクリッパーズに屈した。今季も開幕前こそ再びトップシードでのプレイオフ進出が予想されていたが、中位に沈みカンファレンスファイナルにまでたどり着くか微妙な状況だ。
もしジャズがプレイオフファーストかセカンドラウンドで敗れれば、チームはドノバン・ミッチェルを軸にチームを作り直すだろうか?その一環として新しいHCで再起を図るだろうか?プレイオフに向けて、ユタには様々な疑問符がある。プレイオフでの早期敗退は、フロントオフィスに対する変化のプレッシャーを生む。コーチレベルでの変化か、ロスターのみの変化か、それはまだわからない。ただ、このオフシーズンに動く可能性は低くないということだ。