ここ数年リーグ屈指のディフェンシブセンターであるルディ・ゴベアとリーグトップクラスの得点力を持つドノバン・ミッチェルを中心にチームを構築してきたユタ・ジャズ。昨季はウェスタンカンファレンスのトップシードを獲得するなど安定して勝利を積み重ねたが、今季はここ数週間の不調により順位を落とし、ウェスタン・カンファレンス5位に位置している。
そんな中、その二人に関するとある数字が話題に。度々不仲が噂されてきたドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアの間のパスがあまりにも少なく、両者のシナジーに疑問符が付けられたのだ。
Got asked about some….
Booker to Ayton: 361
Tatum to Williams: 228
Trae to Clint: 152 assists on 472 passes. https://t.co/saEUV2dIov— McCade Pearson (@McCadeP8) April 3, 2022
トレイ・ヤングからクリント・カペラへのパスではなくアシスト数よりも少ないというのだから、この数字だけを見ると確かにミッチェルとゴベアの相性はあまり良くないように見える。
だが、ジャズのHCを務め2人をリーグ屈指の選手へと成長させたクイン・スナイダーによると、その数字は大袈裟なものではないという。彼の以下のコメントをYahoo Sportsが伝えている。
特に数字を使って、こういった選手達の間に楔を打ち込まないでほしい。我々はそんなこと以上にもっと大きな責任を負うべきだ。ずっと良いプレイをしている訳ではないし、もっと良くならないといけない。だけどある1人の選手が他の選手にパスをしていないと言おうとするのは、良いことではない。
トレイ・ヤングとクリント・カペラの数字を使うのは正しいのか?ヤングは3442回のポゼッションの内472回カペラにパスを出している。ドノバンは1600回のポゼッションの内、150回ルディにパスを出している。殆ど変わらないだろう?
冷静にスナイダーの出した数字を見る限りその通りと言えるだろう。ジャズはNBAの中でもかなり地味かつあまり注目を集めないチームであり、不調に陥るとすぐにドノバン・ミッチェルがニックスへ移籍したがっているというほぼデタラメの噂やゴベアとミッチェルの関係性に関する噂が流れる。今回もその一つのように見える。
ただ昨季はトップシードでプレイオフに望んだものの、カンファレンスセミファイナルでロサンゼルス・クリッパーズに屈し敗退。もし今季もプレイオフで失敗するようであれば、この2人を軸に据える現在の体制に限界が見えてくる。そうならないためにも、現リーグ屈指の指揮官の1人であるスナイダーの手腕に期待したい。