プレイイン争いもほぼ終わりを迎えもう少しでプレイオフが始まろうとしている現在のNBA。今季はダミアン・リラードやラッセル・ウェストブルックといったこれまでリーグを牽引してきたガードプレイヤーが怪我や不調で存在感を失う一方、ジャ・モラントのような新世代の台頭も目立っている。
その中で、特に若手プレイヤーを注目して追っているファンの中で気になるのは2年目の選手達の動向だろう。昨季はラメロ・ボールとアンソニー・エドワーズがルーキーオブザイヤーを争ったが、今季2年目の選手の中で活躍した選手は誰なのだろうか。
今回はESPNがまとめた「2年目の選手ベスト5」を見てみよう。
5位 タイリース・マクシー
今季の成績:平均17.3得点4.3アシスト3.3リバウンド
ケンタッキー大1年目の活躍からロッタリー指名が有力視されながら21位で指名されることになったシクサーズのマクシーは、フランチャイズを変えるほどの成長を見せている。それはベン・シモンズのドラマからチームを救っただけでなく、ジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデンと共に短期&長期的に完璧にフィットしながら成長している。11月に我々は2年目にブレイクしそうな選手として彼の名を挙げたが、まさかここまで成長するとは予想していなかった。
プレドラフトの過程から、アナリストは彼のことを「アンダーサイズ」と呼び、大学時代の29.2%という低い3ポイント成功率と早すぎるプレイスタイルに疑問を持っていた。だがその疑問はたった2年も絶たない内に取り除かれ、今季の3ポイント成功率は42.9%。ペイサーズ戦ではキャリアハイとなる8本の3ポイントを沈めている。彼は練習の虫と試合の準備を怠らない姿勢が知られており、キャッチ&シュートだけでなくスクリーンを使った3ポイント、プルアップ3ポイント、その強力なフットワークとバランスを活かしたチートに近いステップバック3ポイントなども披露している。250本以上のプルアップジャンパーを放った53人の選手の内、彼は14番目に効率よく沈めているという。
彼はアイソレーションの多いプレイスタイルであるエンビード、ハーデン(チームのペースがリーグ26位)と共にプレイしている全く異なった次元を与えチームにバランスをもたらしている。コートの端から端を走るスピードに秀でており、速攻時のスコアラーとして彼以上に効率よく得点を記録しているのはミカル・ブリッジズ以外居ないのだ。
マクシーは2年目にその期待に大きく応えており、車のように早くマイクロ波のように精密なスコアリング能力はプレイオフでも重宝されるだろう。この21歳がチームのサードオプションになったとしても、何ら不思議ではない。