これまでレンジの広い3ポイントとフリースローで得点を量産してきたトレイ・ヤング。だが今季はわざとファウルを貰う動きに規制がかかったため、得点面で苦しむのではと予想されていた。
だが蓋を開けてみればシーズン序盤こそ苦しんだものの、平均28.4得点9.7アシスト(キャリアハイ)と素晴らしい数字を記録。フリースローはアテンプトが昨季より1試合平均1.4本減ったものの、FG成功率46.0%3ポイント成功率38.2%フリースロー成功率90.4%はそれぞれキャリアハイ。より効率的な選手へと進化を果たした。
そのヤングが、この20年で意外にも誰も成し遂げられなかった記録を達成したようだ。様々なスタッツを紹介するStatMuseによれば、トレイ・ヤングは今季総得点と総アシスト数でリーグトップとなる数字を記録しており、これは1972-73シーズンのTiny Archibald以来だという。
Trae Young is the second player ever to do this (Tiny Archibald in 1972-73). pic.twitter.com/LSZlIvPOCV
— StatMuse (@statmuse) April 11, 2022
この記録を達成するには、リーグトップクラスの得点力とプレイメイキング力を兼備しつつ、ほとんどの試合に出場する必要がある。その役割の重さは半端ではなく、22歳で達成したのは唯々驚異的だ。
ただアトランタ・ホークスは今季期待以下のシーズンを送っており、昨季の躍進を考えると不完全燃焼と言える。それでもプレイイントーナメントには進出したためプレイオフに出場するチャンスは残っており、ここからの巻き返しを狙っているはずだ。
もしプレイオフに進出し昨季の再現を見せれば彼の評価はさらに上がるだろうが、ヤングの活躍には注目が集まりそうだ。