紆余曲折ありシーズン途中にブルックリン・ネッツは移籍したベン・シモンズだが、直後に椎間板ヘルニアを発症していることが判明し移籍後も欠場が続いていた。
だが最近の報道では彼のプレイオフ第1ラウンドでの復帰が噂され、スティーブ・ナッシュHCも彼の復帰を希望していると語り、シモンズの復帰が近づいているような雰囲気が出てきている。
もしシモンズが復帰すればチーム待望のディフェンダーとして活躍するだろうが、一方で彼のプレイオフでの復帰は実はあり得ないのかもしれない。
ESPNの記者を務めるニック・フリーデルによれば、シモンズがプレイオフで復帰する話は現実的ではないという。
スティーブ・ナッシュに聞けばもちろんシモンズの復帰を期待していると言うだろうし、フィジカル的に準備が出来ているのなら試合に出すだろう。チームメイトに聞いたとしても同様の答えが返ってくるはずだ。だけど我々は彼をコート上で全く見ていない。
シモンズは全ての個人練習をこなしているが、チーム練習に関しては全く明らかになっていない。コンディションに関しても明らかになっていないし、走る事すら出来ていない。帰ってこれるかどうか、何も明らかになっていないんだ。組織内部では来週のどこかで復帰できるという希望があるだけで、誰も分からないはずだ。
つまり復帰の予定がある訳ではなく「復帰してくれたらいいなぁ」程度の状態ということだろうか。
仮にシモンズが復帰できるとなったとしても、移籍後公式戦に出場したことのない選手が1戦も落とせないプレイオフで起用されることは稀であり、リスクも高い。シモンズの将来の事を考えても、起用は現実的ではないだろう。
ネッツはプレイイントーナメントでクリーブランド・キャバリアーズを下し第7シードを獲得したことで、プレイオフ第1ラウンドでボストン・セルティックスと戦うことが決定した。もし万全な状態のシモンズが復帰すればディフェンス面でジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンといった選手達にとって脅威になるかもしれないが、その可能性は低いと見たほうが良さそうだ。