日本時間今日行われたマイアミ・ヒートとのプレイオフカンファレンスセミファイナル第3戦で、頭蓋骨の負傷によりマイアミで行われた最初の2戦を欠場していたジョエル・エンビードが復帰を果たした。
エンビードは当初第4戦まで復帰が厳しいと言われていたが、安全が確認されたことにより黒いフェイスガードを着用し試合に出場。18得点11リバウンドと数字以上の影響力をチームに与え、20点差での勝利に貢献した。
ラプターズと戦ったファーストラウンドの第6戦でパスカル・シアカムの肘をモロに食らい負傷してしまったエンビード。直前のプレイで観客を煽っていたためシアカムのプレイには賛否が巻き起こっていた。またエンビードが負傷した際にはホームラプターズのファンが大歓声を上げることに。
両者には小さくない遺恨が残ったようにも見えるが、ヒートとの第3戦を終えエンビードが怪我とラプターズファンについて改めて言及したようだ。彼の以下のコメントをESPNが伝えている。
シアカムのファウルが故意だったとは思わない。彼は親友だからね。不運な出来事だったよ。
だけどあの時はラプターズファンにイライラした。俺は常に彼らの事を素晴らしいファンだと思ってきたけど、考えが変わった感じだった。多分俺が飛行機のセレブレーションをやったから、怒ったんだろう。
ファンの奴らは誰かに「ファ●ク」といっても大丈夫だと思っている。でもアリーナには多くの子供がいる。仮に子供がいなかったとしても、そういったチャントがOKになるべきではないと思っている。でもファンに反応すれば、ドレイモンドのように罰金を科されてしまうんだ。
あれだけ観客を煽り対戦相手を煽るエンビードでも、観客からのきったない言葉には良い思いをしていないようだ。
エンビードとシアカムは両者ともにカメルーン生まれ&1994年生まれであり、チームメイト以上に濃い関係であることは明らか。このファウルによって彼らの関係性に傷が入ることは無いだろう。
ただラプターズファンとエンビードの間には、遺恨が残ったようにも見える。ラプターズファンは熱狂的である一方2019年NBAファイナルでケビン・デュラントがアキレス腱を断裂した際にも大歓声を浴びせており正直ドン引きなのだが、次にエンビードトロントでプレイする際もひと悶着ありそうだ。