今季開幕前トレードでロサンゼルス・レイカーズへ加入したラッセル・ウェストブルック。だが序盤からチームへの適応に苦しむと、最後までチームに溶け込むことが出来ず。チームとして完全な失敗に終わったシーズンの大きな要因の一人として少なくない批判を受けた。
またあまりにもフィットしていないことからシーズン終了後からトレードの噂が流れている。現状具体的な動きは無いが、状況次第ではレイカーズが彼をウェイブor今季ヒューストン・ロケッツがジョン・ウォールに対し行ったように試合に出場させないという選択肢を真剣に考える可能性も否定できない。
だが、現時点でレイカーズはそういった考えを持っていないのかもしれない。The Athleticによれば、レイカーズが大きなコストを払って彼をウェイブすることはないという。
ウェストブルックがトレードされなかった場合彼をウェイブするもしくは家に帰す(今季のジョン・ウォールのように)可能性もあるが、それは利用できるオプションとは考えられておらず、そうなれば彼はプレイするだろう。そう考えると、レイカーズはウェストブルックの扱いのようなセンシティブな状況を乗り切ることが出来るコーチをHCとして招聘することに焦点を当てる必要がある。
ウェストブルックは来季の契約がプレイヤーオプションとなっている。レイカーズでは全く活躍できなかったものの流石にキャリアの今の時点で約4700万ドルの大金をドブに捨てるマネはしないと考えられており、オプションを延長した上でチームに残留する可能性が高い。4700万ドルのサラリーを得ている選手をウェイブするなど聞いたことがなく、不可能に近い。
レイカーズはシーズン終了後フランク・ボーゲルHCを解任し現在HCの招聘に動いているが、ボーゲルとウェストブルックはシーズン中から不仲が噂されており、事実ウェストブルックはシーズン中に何度かボーゲルの決定に関し不満をブチまけていた。もしウェストブルックが来季もチームに居る可能性が高いのであれば、ウェストブルックとうまく付き合い彼をうまく起用できる能力があることをHC探しの条件に付け加える必要が出てくる。
いずれにせよウェストブルックを獲得したことで全てが難しくなってしまっているように見えるが、果たしてレイカーズフロントオフィスはこの難局を乗り越えることが出来るだろうか。