14-15シーズンから5シーズン連続でファイナルに進出し3度チャンピオンシップを獲得するなど王朝を築いたゴールデンステイト・ウォリアーズ。だが過去2シーズンは主力の怪我が多発し、プレイオフに進出出来ずにいた。
それでも苦しい時に選手の成長を促したこと、また負傷離脱していた選手達がトップフォームを取り戻したことから、今季は序盤から素晴らしい戦績を記録。中盤以降は少し苦しんだが、プレイオフではカンファレンスファイナルで現在3勝0敗と久しぶりのファイナル進出に大手をかけている。
ウォリアーズのこの再建スピードには多くのファンから驚きの声が上がっているのだが、チームの強さの復活に関してHCを務めるスティーブ・カーはある選手の獲得が重要だったと考えているようだ。彼の以下のコメントをFadeaway Worldが伝えている。
ウィギンズのトレードがこの復活のカギだと思う。我々のウィング層のディフェンス力は消滅していた。だからウィギンスのトレードによりウィングディフェンスの再建が始まったんだ。
ウィッグは非常に素晴らしい。彼はここ数年で大きく進化して、我々の選手達と完璧にフィットした。ディフェンス面以外はどれだけ伸びたかわからないけど、ドンチッチの相手や他のトップウィングの相手をしている。本当に素晴らしいし、彼の獲得はボブ(マイヤーズGM)とフロントオフィスがプレイオフロスターを取り戻すための動きだったと思う。
ウィギンズは2020年1月にジェイコブ・エバンス、ディアンジェロ・ラッセル、オマリ・スペルマンのトレードでウォリアーズに加入。ただ当時チームはプチ再建期を過ごしており、そこまで存在感がある訳では無かった。
だが今季はレギュラーシーズンでチーム3番目となる73試合に出場。序盤から攻守両面で素晴らしい出来を見せオールスターのスタメンとして選出されるなど、リーグトップクラスの成績を残すチームの大きな原動力となった。
クレイ・トンプソン復帰以降はタッチを掴むことに苦労していたが、プレイオフでは脅威の安定感を見せ、ディフェンスでも見逃せないパフォーマンスを見せている。ウルブズ時代の評価を考えると、ウォリアーズの加入はウィギンズにとっても大きな出来事だったはずだ。
ここ数試合は完全にステフ・カリーに次ぐセカンドオプションとして機能しているが、彼の活躍はまだまだウォリアーズファンを熱狂させるに違いない。