例年大きな盛り上がりを見せているNBAファイナル。今年はボストン・セルティックス対ゴールデンステイト・ウォリアーズというドラフトで獲得した生え抜きのスタープレイヤー複数人がチームの主力として活躍しているチーム同士の戦いとなり、近年のスーパーチーム結成の流れに一石を投じることになった。
またファイナルだけでなくプレイオフでも様々な事が起こった訳だが、今回はCBS Sportsがまとめた「NBAプレイオフ2022で分かった事」5選を見てみよう。
#5 少しの運が必要であるということ
運が必要であることがウォリアーズや他のチームの勝利に否定的な意味を及ぼす訳では無い。だが運はファクターだ。サンズはリーグを通してベストシーズンだったが、その後全員がコロナに罹り、クリス・ポールは十分な休憩を取ることが出来なかった。
セルティックスは素晴らしかったが、クリス・ミドルトンを欠いていたミルウォーキー・バックスを倒すのに7戦を要した。マーカス・スマートは負傷を押しておりジェイソン・テイタムも怪我をしていたが、オールスタープレイヤーであるクリス・ミドルトン抜きのバックスは戦力がグッと下がっていた。第7戦までシリーズがもつれることで潮の目が変わることがあり、それは昔から存在しているバッドラックでもある。
シクサーズは親指の靱帯を断裂し顔の一部を骨折していたジョエル・エンビードをマイアミ・ヒートとのカンファレンスセミファイナル最初の2戦で欠いており、連敗。またマイアミもボストンとのカンファレンスファイナルで負傷のためタイラー・ヒーローを満足に起用できず。彼らはハーフコートのオフェンスで非常に苦しむことになった。
2015年キャバリアーズがファイナルでケビン・ラブとカイリー・アービングを全ての試合で起用していれば、タイトルを獲得していたかもしれない。2016年73勝を記録したウォリアーズがサスペンションでドレイモンド・グリーン、怪我でアンドリュー・ボーガットを起用できなかったが、起用できていればタイトルを獲得できたかもしれない。もし2019年ケビン・デュラントが健康であれば、ラプターズはタイトルを獲得出来なかったかもしれない。
それらは全てなんの言い訳にもならない。ただの現実だ。