ここ数シーズンウェスタンカンファレンスの強豪チームとして存在感を示してきたロサンゼルス・クリッパーズ。昨季こそエースのカワイ・レナードがシーズンを全休しもう一人のスターであるポール・ジョージもシーズンの大部分を負傷離脱したためプレイオフに進出することが出来なかったが、来季はタイトルコンテンダーの1チームと数えられている。
そのクリッパーズの来季のサラリー支出がとんでもないことになっているようだ。Fadeaway Worldによると、来季クリッパーズが支払う選手へのサラリー及びラグジュアリータックスは以下のようになっているという。
クリッパーズは約3億3600万6500ドルのペイロールとタックスを支払う。これはアメリカスポーツで最も高い数字となる。
選手への支払い:約1億9100万ドル
タックス:約1億4400万ドル
そんなはずがないので参照元のNBAチームのサラリーや契約などを網羅したSpotrac.comを調べてみたところ、ガチだった。クリッパーズは2大スターのポール・ジョージとカワイ・レナードにそれぞれ約4300万ドルのサラリーを支払っているのに加え、ノーマン・パウエル、マーカス・モリス、ルーク・ケナード、ロバート・コビントン、レジー・ジャクソン、ニコラス・バトゥーム、イビチャ・ズバッチらロールプレイヤーにそれぞれ約1000万ドル以上のサラリーを支払う予定。更に先日ロケッツからバイアウトされたジョン・ウォールに対し約650万ドルのサラリーを支払う予定となっており、その層の厚さが強烈に伝わってくる。
クリッパーズのオーナーはNBAファンではお馴染みスティーブ・バルマー。彼は元マイクロソフト最高責任者であり、莫大な資産を抱えている。その彼の財力が今のクリッパーズを作り出しているのは言うまでもない。
優秀なロールプレイヤーに+レナード&ジョージという今のクリッパーズの布陣は強力であり、リーグトップクラスの成績を叩き出すことが期待されているが、一番多くのお金を使っているチームが一番優勝に近いとは限らない。果たしてクリッパーズは来季そのマネーに見合った成績を叩き出すことが出来るだろうか。
なおサラリー+タックスの合計額が多いチームは今のところ上から順にクリッパーズ、ウォリアーズ、ネッツ、バックス、セルティックス、レイカーズ、マーベリックス、ナゲッツ、ブレイザーズ、シクサーズとなっている。ネッツ草。